- 50ccアメリカンバイクでおすすめは?
- 50cc原付アメリカンは新車で買えるの?
- 中古はどれぐらい?
今回は50ccアメリカンバイクについてまとめていきます。
50ccの原付とはいえ、ギア付きで迫力のあるアメリカンバイクを検討している方も多いでしょう。
50ccアメリカンも立派なギア付きバイクなので、操作方法を覚えれば中型・大型バイクも同じような感覚で乗ることができます(もちろん免許は必要ですが)
50ccアメリカンはギア付きバイク入門用としてもおすすめです。ギア付きのバイクでミッションの感覚に慣れたい!という方はぜひ最後まで読んでみてください。
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50ccの原付アメリカンバイクのおすすめ
- ホンダ マグナ50
- ホンダ ジャズ
- ヤマハ RX50 スペシャル
- スズキ MameTan50
- カワサキ AV50
- アプリリア クラシック50
50ccの原付アメリカンバイクのおすすめ|ホンダ マグナ50
ホンダのマグナ50は最も多く出回っている50ccアメリカンと言えるでしょう。
発売は1995年。平成18年排ガス規制で生産出来なくなるまでの期間生産されていました。前後ディープフェンダーを採用し、50ccとは思えないような迫力のあるスタイルが特徴です。
ホイールはフロントがコムスターホイール(ブーメランみたいな形をしたキャストホイール)で、リアがディッシュホイール。50ccのアメリカンとしては贅沢な装備です。
ギアは4速ミッション。50ccのバイクはスクータータイプがほとんどのなか、ミッションバイクを生産していたのは、今となっては貴重と言えるでしょう。ミッションバイクの練習用に乗りたいという方にもおすすめのバイクです。
マグナ50のバイク屋での売れ行き
2007年を最後に新車は生産されていないので、マグナ50に乗りたいという方は中古のみとなります。50ccアメリカンといえばマグナ50を思い浮かべる人が多く、バイク屋で働いていてもよく売れた車種ですね。特に初めてのバイクの乗りたい若い方、日常の足として乗りたい年配の方に人気でした。
50ccのアメリカンは他メーカーの車種が少ないので、50ccでアメリカンに乗りたいという方はマグナ50を選ぶ方がほとんどですね。
日常の足として長く乗る予定だからと72回払いで購入していったお客様がいましたが、元気にしているだろうか…。
車種 | MAGNA 50 |
---|---|
全長 (mm) | 1960 |
全幅 (mm) | 760 |
全高 (mm) | 945 |
ホイールベース (mm) | 1320 |
最低地上高(mm) | 165 |
シート高 (mm) | 635 |
乾燥重量 (kg) | 87 |
車両重量 (kg) | 96 |
原動機型式 | AC09E |
原動機種類 | 4ストローク |
エンジン | 空冷単気筒 |
50ccの原付アメリカンバイクのおすすめ|ホンダ ジャズ
マグナ50よりも先に発売されていたJAZZ。50ccのアメリカンと言えばマグナ50かJAZZになります。
エンジンはスーパーカブ系の50ccエンジン。シリンダーが横向きになのが特徴の為、タンクの下の空間がよりチョッパーらしさを際立たせます。ハンドルもプルバック式でステップも前にあるので、50ccでもチョッパーアメリカンのスタイルを存分に楽しめます。
同じホンダのマグナ50はフェンダーが大きめのクラシックスタイルですが、JAZZはチョッパースタイルなのでうまく住み分け出来ています。好きなスタイルを選べるのはいいですよね。
リアホイールは量産車では初のミラードホイール。リアタイヤ幅も広く、50ccとは思えないようなこだわりが見え隠れしています。
生産は1986年~1997年まで。1995年に登場したマグナ50がホンダの50ccアメリカンのジャンルを引き継いでいます。
バイク屋での売れ行き
先述のマグナ50と人気を二分したのがJAZZです。マグナ50の方が後年まで生産していたので、実際に売れた台数としてはマグナ50の方が多いです。ただJAZZも根強い人気があったのは事実ですね。
- 免許はあるけど初めてのバイクで不安
- 車の免許しかないけど、バイクにミッションバイクにのってみたい
- アメリカンが好き
こういった方に人気でした。在庫で置いておけばすぐに声が掛かりましたね。車重も軽いし足つきも良いので小柄な方でも安心して乗れるのがJAZZの特徴です。
今は中古相場が上がってしまいましたが、僕がバイク屋で働いていた頃は10~15万円ぐらいで店頭に並べていました。かなり安く買える50ccミッションバイクということで人気が高かったですね。現在は15~50万ぐらいが中古相場です。50ccアメリカンはもともと車種が少ない上に軒並み生産中止になりました。需要は今も昔も高いので中古相場が上がっているのが現状です。
車種 | JAZZ |
---|---|
型式 | A-AC09 |
全長 (mm) | 1910 |
全幅 (mm) | 775 |
全高 (mm) | 995 |
ホイールベース (mm) | 1325 |
シート高 (mm) | 600 |
乾燥重量 (kg) | 77 |
車両重量 (kg) | 83 |
原動機型式 | AC09E |
原動機種類 | 4ストローク |
エンジン | 空冷単気筒 |
50ccの原付アメリカンバイクのおすすめ|ヤマハ RX50 スペシャル
ヤマハのアメリカンバイクといえばRX50。といっても生産は1980年~1982年とかなり古いです。今から40年ぐらい前のバイクですね。
名車XS650のようなプルバックハンドルスタイルのアメリカンは当時流行っており、50ccアメリカンとして世に送り出したのがRX50 スペシャル。プルバックハンドルだけでなくフロント19インチリア16インチのホイールは中型アメリカンに引けを取らないスタイルです。
ホイールはスポークホイール仕様とキャストホイール仕様の両方があります。アメリカンらしいのはスポークホイール仕様ですが、走りを求める方はキャストホイール仕様の方が良いかも。
エンジンは空冷2st単気筒。ホンダのマグナ50やJAZZは4stですがRX50 スペシャルは2st。走りの面では他の50ccアメリカンを圧倒できます。
残念ながら生産年数が短く40年ぐらい前のバイクの為お目にかかる機会が少ないです。車両があったとしてもまともに走れないような状態のものがほとんどでしょう。運良く走れるRX50があったとしても部品供給ではかなり苦戦するのではないかと思います。
どうしても乗りたいという方以外にはあまりおすすめできないのが現状です。2stの50ccアメリカンは魅力だと思いますが、現実問題結構厳しいんですよね。
車種 | RX50 Special スポークホイール |
---|---|
型式 | 4U5 |
全長 (mm) | 1880 |
全幅 (mm) | 805 |
全高 (mm) | 1120 |
ホイールベース (mm) | 1230 |
シート高 (mm) | 725 |
乾燥重量 (kg) | 74 |
原動機種類 | 2ストローク |
エンジン | 空冷単気筒 |
50ccの原付アメリカンバイクのおすすめ|スズキ MameTan50/MameTan50 Custom
スズキのMameTan50は珍しい2stのアメリカン。1977~1978の2年間しか生産されておらず、貴重な車両であることは間違いありません。恥ずかしながらバイク屋で働いていても現車を生で見たことはありません。
初年度は前後スポークホイール、ドラム式ブレーキですが、後期モデルからフロントディスクブレーキに変更、メーターにタコメーターも装備されています。
ノーマルでもハンドル位置が高いチョッパースタイルなのは目を引きますよね。スタイル的にはネイキッドに近いのですが、ハンドル位置のおかげでアメリカンぽさが際立っています。シートも背もたれ付きなのでよりアメリカンらしさを際立たせます。
エンジンはRG50系の2stエンジン。50ccながらレーサーレプリカ顔負けの走りが出来るのがMameTan50の良いところ。
車種名 | MameTan |
---|---|
型式 | OR50 |
全長 (mm) | 1680 |
全幅 (mm) | 660 |
全高 (mm) | 1020 |
ホイールベース (mm) | 1080 |
最低地上高(mm) | 165 |
車両重量 (kg) | 69 |
原動機型式 | OR50 |
原動機種類 | 2ストローク |
気筒数 | 1 |
エンジン | 空冷単気筒 |
50ccの原付アメリカンバイクのおすすめ|カワサキ AV50
1982年から4年間生産されたAV50。キック始動なのが特徴の50ccアメリカンと言えます。カワサキの50cc単気筒モデルは2stが多かったですが、AV50は4stモデル。
前後のキャストホイールやリアのファットタイヤが映えますね。チューブレスタイヤなのも助かります。
リアシートの位置が前後最大40mmに動くので、よりアメリカンらしいスタイルで乗ることが出来るのもAV50の面白いところです。
タイプグレード名 | AV50 |
---|---|
型式 | A-AV050A |
全長 (mm) | 1665 |
全幅 (mm) | 695 |
全高 (mm) | 1030 |
ホイールベース (mm) | 1100 |
最低地上高(mm) | 165 |
車両重量 (kg) | 76 |
乗車定員(名) | 1 |
原動機型式 | AV050AE |
原動機種類 | 4ストローク |
エンジン | 空冷単気筒 |
50ccの原付アメリカンバイクのおすすめ|アプリリア クラシック50
イタリアのアプリリアのクラシック50。大型アメリカン顔負けの雰囲気が漂う迫力満点の50ccアメリカンです。フロントスポークホイール、リアがディッシュホイールなのが目立ちますね。
エンジンは2stの水冷単気筒。2stのアメリカンというだけでも希少なのが分かります。日本だとヤマハのRX50とスズキのMameTan50ぐらいでしょうか。
ギアも5速で50ccとは思えないほどの充実ぶり。2stエンジンで5速までギアがあったら走りも楽しいこと間違いありません。
車種 | CLASSIC50 |
---|---|
全長 (mm) | 2162 |
全幅 (mm) | 700 |
全高 (mm) | 1130 |
ホイールベース (mm) | 1462 |
原動機種類 | 2ストローク |
エンジン | 水冷単気筒 |
50ccの原付アメリカンバイクを新車で買うことはできるのか?
今回ご紹介した6車種の50ccアメリカンは残念ながら新車での販売がない車種ばかりです。
一番新しいモデルで2007年式のマグナ50。すでに10年以上が経過しているので新車はまず手に入らないでしょう。
50ccアメリカンに乗りたいという方は中古しか選択肢はありません。
50ccの原付アメリカンバイクで安い中古の車種はどれ?
今回ご紹介し50ccアメリカンの中で現在も中古がよく出回っているのはマグナ50とJAZZの2車種です。
他の車種の中古はかなり希少であり中古市場で出回ることはほとんどないでしょう。もちろん全くないという訳ではないですが、ほとんどが1970~1980年代ということを考えると部品供給の面でかなり苦労するはずです。たまたま中古を見つけて買ったけど、壊れた際に部品がなくて修理が出来ないというケースが考えられます。
元々の流通台数が少なかったり、生産終了から年数が経ってしまうと部品も先細りします。特にその車種にしか取り付けしないような部品がダメになってしまうとその後のメンテナンスは厳しいものとなるでしょう。
現実的なところとしてはマグナ50とJAZZがおすすめです。比較的新しい上に元々の流通量が多いですし、修理が必要でも中古の部品を探したり社外品でカバーすることが可能だからです。
50ccアメリカン中古相場
- マグナ50の中古相場は15~50万
- JAZZの中古相場は15~50万
現在でも流通している2車種の中古相場は上記の通り。大体15~50万円ぐらいですね。元々は10~35万ぐらいで推移していた中古相場が現在では最大50万円と数年前と比較すると高くなっている印象です。
50ccのアメリカンに50万円出すぐらいなら中型免許とって250ccのバイクを買った方が安くつく可能性があるのも事実。
免許や駐輪場の兼ね合いは人によって状況が異なると思いますが、50ccに50万円出すなら違う選択肢を選んでも良い気がします。もちろん安く手に入るなら選択肢としてはアリだと思いますが。
50ccバイク|原付アメリカンまとめ
- ホンダ マグナ50
- ホンダ ジャズ
- ヤマハ RX50 スペシャル
- スズキ MameTan50
- カワサキ AV50
- アプリリア クラシック50
50ccアメリカン6車種をご紹介してきました。
現実的な選択肢としてはマグナ50とJAZZの2車種かなと。それ以外の車種は購入が難しかったり、購入できてもメンテナンスで困ることが多そうです。
車の免許でも乗れるのが50ccアメリカンの魅力なので、初めてのバイクでギア操作に慣れたい方、駐輪スペースがあまりない方にはおすすめのバイクと言えます。
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