ヤマハのスポーツスクーターのTMAX。初めて世に出た時は500cc。そこから530cc→560ccとモデルチェンジの旅にステップアップしていきました。
このTMAXはオートマチックスポーツと言われているぐらいスポーツ性の高いモデルなんです。
バイク屋で働いていたけど、ヤマハの担当に「TMAXはただのスクーターではない。オートマチックスポーツバイクだ!」とよく言われたものです。
今回はTMAXのスポーツ性やなぜ速いのかという点についてまとめていきます。
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TMAXはなぜ速いのか?速い理由をまとめてみた
水冷並列2気筒DOHC4バルブの高出力エンジン
TMAXのエンジンは48馬力の水冷並列2気筒エンジンです。
250~400ccクラスでは単気筒のビッグスクーターも多い中、2気筒エンジンというのはビッグスクーターの中では優れていますね。
車種 | 馬力 |
---|---|
TMAX560 | 48馬力 |
スカイウェイブ650 | 53馬力 |
シルバーウィング600 | 50馬力 |
GP800(ジレラ) | 75馬力 |
ミドルクラスのビッグスクーターはカワサキ以外の各社とイタリアのジレラ社から出ています。
排気量が一定ではないので単純比較が難しいですが、TMAX560は一番排気量が少ないにも関わらず他社の600cc以上のビッグスクターと変わらないぐらいの馬力が出ています。
さすがにジレラのGP800とは排気量が違いすぎるので馬力差が大きいですが、ミドルクラスのビッグスクーターの中では速いといっても過言ではないかなと思います。
高いコーナリング性能
TMAX560はコーナリング性能が高いです。「オートマチックスポーツ」と言われる所以がこのコーナリング性能の高さですね。
フロントフォークは倒立フォーク。倒立フォークはスポーツバイクに採用されている路面追随性が高いフォークのことを指します。
TMAX560ではスクーターとしてはなかなかない珍しい倒立フォークを標準装備。走行性能が優れている証拠の1つです。
TMAX560はホイールベース(軸距)が短いです。ホイールベースが短いことでコーナリング性能が上がります。
車種 | ホイールベース |
---|---|
TMAX560 | 1,575mm |
スカイウェイブ650 | 1,585mm |
シルバーウィング600 | 1,595mm |
GP800(ジレラ) | 1,593mm |
同クラスの中でも最もホイールベースが短いのがTMAX560。
ホイールベースが短くなると車体が小さくなり、”車体が小さい=シート下の収納スペースが小さくなる”というデメリットが出てきてしまいます。
ですがTMAX560はオートマチックスポーツバイクなので、収納スペースよりも走行性能を重視しているのが特徴。
ビッグスクーターに乗りたいけど走りも追求したい方にはおすすめですね。
優れたブレーキ性能|ラジアルマウントーMOSキャリパー
速く走る為にはエンジンの出力やコーナリング性能だけでなく良く止まるブレーキも必要です。
TMAX560のフロントはダブルディスクでブレーキ性能は抜群。
さらに軽量のワンピースキャリパーのMOSキャリパーを標準装備。
キャリパーのマウント(固定方法)もラジアルマウントキャリパー(タイヤの回転方向と同じ方向に固定)しているのでねじれにくく制動力も高いのが特徴。
バイクの性能で大切な”走る・曲がる・止まる”を重視したビッグスクーターなのがTMAX560なのです。
まとめ
TMAXがなぜ速いのかまとめてきました。
ただのビッグスクーターではないオートマチックスポーツを体感出来るのがTMAXの強み。
クラッチ操作は面倒だけど、走りを妥協したくない人におすすめのバイクです。
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