ヤマハのトレーサー900は、MT-09系の3気筒エンジンを搭載し、ハーフカウルを装備することでよりツーリング性能を高めたモデルです。
一見ハイパフォーマンスな感じはしますが、デメリットや欠点もあるのが事実。
今回はトレーサー900の欠点について元バイク屋の僕がまとめていきます。
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ヤマハトレーサー900の欠点とは?
シートが硬い
ヤマハトレーサー900のシートは硬く、長時間の乗車で不快感を引き起こす可能性があります。
長時間のライディングやツーリングをする場合、シートが柔らかい方がいいですよね。
硬いシートはスポーツ性が高いバイクと相性が良いですが、長距離ツーリングでも活躍するトレーサーはある程度柔らかい方が助かるものです。
ヘルメットをミラーに掛けると落ちやすい
トレーサーはミラーにヘルメットをかけてはいけない。ハンドルガードに乗ってコロッとおちる。
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ダメ絶対。
ヘルメットをミラーにかけるとハンドガードが当たってヘルメットが落ちてしまうことがあります。
ハンドルの先にナックルガードが付いているのが影響していますが、ツーリング先でヘルメットを落としてしまうのは嫌ですよね?
ヘルメットホルダーを付けることで盗難対策・落下対策も可能です。ボルトオンで付けられるので簡単な工具があれば誰でも取り付け可能です。
立ちゴケの仕方によっては外装に傷が入ったりウインカーがもげる
サイドカウルにウインカーが付いていますが、立ちゴケをすると一番最初に当たる場所でもあります。
外装やウインカーに傷が入るだけなら仕方がないかなで済ませられますが、根本が割れてしまうと面倒ですね。ウインカーだけでなくカウルの交換も必要になります。
特にウインカーがカウルを押し込むような感じで倒れてしまうとウインカーの根本周辺がばっくりと割れてしまうことがあります。
こうなるとカウルの補修も難しくなってしまうのでカウル交換が必要になりますね。
バイクの倒れ方は状況によって大きく変わりますが、トレーサーであるのがダメージがめっちゃ少ないケース。
ハンドガードが付いているので、運が良いとハンドガードとミラーが傷つくぐらいで外装やマフラーのダメージが少なくなることもあります。
狙ってやるのは難しいですが、立ちゴケしてもほとんど傷が付かないレアケースもあるのがトレーサーの良いところかもしれません。
3気筒エンジンが微妙という意見も
トレーサー900はMT-09と同じ3気筒エンジンです。3気筒バイクは他のバイクにはなかなかない機構なのは魅力なんですが、悪くいえば中途半端なエンジンとなります。
高回転まで気持ちよく回るのは4気筒には敵わないですし、軽さや扱いやすさは2気筒には敵いません。面白いエンジンではあるんですけどね。
よく聞くのは「4気筒のスポーツバイクに乗っている人と一緒に走ると、スピードの伸びで負ける」という意見。
高回転域は4気筒バイクの方が伸びるので、高速道路やワインディングでは物足りないと感じる人も出てきてしまうものです。
トレーサー900ここが優れている
優れたライディングポジション
ヤマハトレーサー900は、軽量でありながら安定感のあるハンドリングを実現しています。
車重は210kgでありその軽さとバランスの良さから、カーブを曲がる際の安定性も高く、ライダーが自由自在にコントロールすることができます。
車体の剛性も高いため、高速道路などでの安定した走行が可能です。
ハンドル位置が高く乗車姿勢が楽なのもいいですよね。長時間の走行でも疲れにくくなります。
ハーフカウルもあるので、走行風が当たりにくく疲れにくいのもメリット。
高度な装備
ヤマハトレーサー900にはトラクションコントロールやアシストスリッパークラッチといった機能が付いています。
2021年にモデルチェンジしたトレーサー9にはクルーズコントロールも標準装備。
大柄なカウルやスクリーンだけでなくライダーの走りをサポートする電子デバイスがたくさんついています。
特にトラクションコントロールは助かりますね。急な雨やフラットダートを走らないといけない場面でも安心して走ることが出来るようになります。
積載性は抜群
トレーサー900はオプションでサイドパニアやトップケースを付けられます。
オプションなので追加費用が掛かってしまいますが、積載性を高められるのはいいですよね。
ロングツーリングに行く方におすすめ出来るバイクです。
まとめ
トレーサー900には欠点がありますが、それ以上にメリットや長所が大きいバイクです。
特にロングツーリングを楽しみたい方、3気筒バイクに乗りたい方に強くおすすめします。