ご希望はいくらですか?
バイクの査定で査定士からと聞かれることがあります。
これはショップの店頭での査定でも、出張査定でも同じです。
また、その希望金額と併せてその理由も聞かれることが多く答えにくいと感じる方もいるのも事実。
下手に答えたら足元見られてしまうのではないかと・・。
簡単そうでなんだか答えにくい・・。
今回は希望金額を聞かれた際の上手い答え方をまとめていきます。
希望金額とその理由はセットで聞かれることが多い
査定士からすると、バイクを売ろうとしている方の希望金額は最も知りたい情報の1つです。
また、その希望金額の理由や相場観も把握したい情報になります。
僕が査定士やっていた時は必ず聞いてました。
- バイクを売り主の希望金額
- 希望金額の理由や相場観
この2つについて解説していきます。
①バイクの売り主の希望金額
バイクの売り主の希望金額が実際の買取相場より高いです。
売り主の希望金額>買取相場
査定士の経験から9割ぐらいの確率でこの不等式が成り立ってしまいます。
まともに希望金額通りで買い取っていたらバイク屋や買取業者の経営は成り立ちません笑
そのために買取金額を抑える必要が出てきてしまいます。
どれぐらい妥協してくれそうなのかを把握するためですね。
妥協?
そう、妥協。言い方悪いけど、交渉って査定士側から見ると妥協させるための作業なの。希望金額を聞くことでどこまで妥協させる事が出来るのかを確認しているんだよね。
そうだったのか。
希望金額を聞かれた時の答え方
希望金額を聞かれた場合の答え方についてまとめていきます。
最低希望金額は答えなくて良い
希望金額は大きく分けて2パターンあります。
- あわよくばこの金額付いたら嬉しいという、本当の意味での希望金額
- 最低限これぐらいは欲しいの最低希望金額
この2つの中で、伝えてはいけないのが”最低限これぐらいは欲しいの最低希望金額”
これを伝えてしまうと、査定士の査定の基準がそこになってしまいます。
良くても最低希望金額にしかならないという事になってしまいます。
出来れば15万欲しいけど、最低でも10万以上みたいな伝え方はマズイ?
それは、マズイ伝え方。査定士からしたら、「この人は10万付けば売ってくれそうだな」という風に考えます。
そうなのか・・。じゃどうしたらいい?
最低でも10万以上は言わなければいいよ。
答えるべきは、本当の意味での希望金額のみ
査定士に希望金額を聞かれた場合は、本当の意味での希望金額のみで良いです。
さっきの例なら希望金額を聞かれたら、15万とだけ答えれば良いのか!
そういうこと!
あくまで希望金額なのでちょっと高めに伝えるぐらいで丁度良い
聞いているのはあくまで希望金額なので、多少高めに答えておいて問題無いです。
あくまで希望ですからね!安く答えるメリットなんてありません。
確かに。
実際にあった実例では希望金額が低い方がいて、実際の相場の半分ぐらいで買取になった方もいました。
うわー。
具体的な金額で希望金額を伝えるメリット
- 具体的な金額を伝えると、査定士やその上司との交渉をしやすくなる
- 相場が分かるお客様と認識され、買い叩かれにくくなる
この2点は間違いなくメリットとしてあります。
おぉ!なるほど!
具体的な金額で伝える事で「この方は自分のバイクの価値を分かってる方だな」となりやすいです。
逆に具体的な金額で伝えずに、「バイクの価値を分かっていなそうだな」と判断されると、安く買取られてしまう可能性が高いです・・。
自分のバイクの価値が分かっていなくて、自信無さげな人は安く買い叩きやすい!
うわぁぁぁ・・。
とはいえ・・、希望金額を答える事に抵抗がある方へ
これまで希望金額は具体的な金額で答えると良いですよという事をお伝えしてきました。
ここまで読んできて、
「とはいえ、希望金額とか言わない方が良いんじゃ無い?」
と思ってる方もいると思います。
希望金額を聞かれても黙っていた方が良いのかな・・?
それも一つの方法ではあるけど、基本的には推奨しないかな。
なぜなら、査定士側からすると希望金額は、最も知りたい情報の一つです。
これを聞き出せないままだと上手く査定を進める事が出来ません。
また、交渉の場面になっても上司(会社)から、「で、売り主の希望金額はいくらなの?」と絶対に聞かれます。
ここでバイクの売り主の希望金額を把握出来ていなければ確実に上司に詰められるポイントです。
つまりは、査定士からすると何としてでも聞き出さないといけない情報なんですね。実際に僕が査定していた時も同じでした。
そうなんだ。
ここでなかなか希望金額を言わない方に対しては、以下のような事が行われます。
- 何回も希望金額を聞く
- 質問の仕方を変える
- タイミングをずらして聞く
つまりは、希望金額を答えてくれるまでありとあらゆる手を使ってバイクの売り主の腹づもりを聞き出そうとします。
それは嫌だな。
何回も聞かれて全てのらりくらりするのも大変ですよ!
何回もしつこく聞かれたらポロッと答えてしまいそう。
そういう方多いし、査定士もそこを狙っている!
何回もしつこく聞かれてしまうと、答えにくくなってしまいます。
予め準備しておいてサクッと答えた方が楽だし査定も高くなりやすいです。
早い段階でサクッと答える方が無駄な詮索をされなくなるので楽ですよ!
希望金額を答えるのも重要ですが、その背景も上手く答えられると更に良いです。
以下に希望金額の理由を聞かれた場合の答え方についてまとめています。
②希望金額の理由や相場観
希望金額もそうですが、その理由や相場観も知りたい情報です。
なぜその希望金額なのか」「どこでその相場観を知ったのか」等を把握します。
大体以下の事をヒアリングします。
- ネットで調べたからなのか
- どこかで査定した金額をベースにしているのか
- 買った時の値段から逆算なのか
- ただなんとなくなのか
- 他で使う予定のお金があってその分の代金なのか
査定士側からするとこの辺りの情報が分かると査定を進めやすくなるし、
上司との交渉もしやすくなるので把握しておきたい情報になります。
希望金額だけでなくその背景も把握したがります。
希望金額の理由や相場観を聞かれた時の答え方
査定士側から見て、
「ネットで調べたからなのか」
「どこかで査定した金額をベースにしているのか」等の、
他と比較している様子が分かると、
安く買取るのは難しいという判断をしやすいです。
なるほどね。ただなんとなく「たくさんお金が欲しいだけ」だと、高額査定にはなりにくいのか。
そうなるねぇ。だから、希望金額を聞かれた時は、他と比較している様子が伝えることが出来ればベスト。
バイクを高く売るためには、2~3社競合させることが重要になってきます。
また、実際の査定前には自分のバイクの買取相場を把握しておく事をオススメしています。
競合していること、自分のバイクの相場観を分かっている事が査定士に伝われば、安い査定額になる確率はグンと下がります
なるほどな!
希望金額とその理由や相場観を聞かれて上手く答える事が出来れば、査定では有利になります。
あと、査定中は査定士と仲良くした方が絶対に得です。その理由を下記にまとめていきますね。
買取査定では査定士は味方につけるべし
買取査定では、査定士を味方に付けて、上手く上司(会社)と交渉していくことが高額査定を勝ち取るコツになります。
査定士はバイクを売ろうとしている方と上司(会社)の間に立って、上手く立ち回ることが求められます。
何話せばいいのかな?上手く話せるかな・・。
別に上手く話せなくても全く問題無いです。
査定士に聞かれた事を素直に答える事が出来れば良いだけです。
黙っていてもヒアリングの段階で査定士の方から話を振ってくるからね。
なるほど。
査定士から見て、喧嘩腰の方や、何をしたいのか分からない方には高い値段をつけようと思わないです。
時々いました。
なぜか喧嘩腰の方。
おそらく高圧的な態度で高額査定をもぎ取ろうとする方ですね。
なんでそんなに怒っているのですか??という方時々遭遇しました。
そういう方とは交渉出来なさそうだと判断します。
あとは、何をしたいのか分からない方も時々いました。
大体こういう方は言う事がコロコロ変わりますね・・。
実際にあった話では、
「15万付いたら売る」と言うので、15万の買取金額を付けたら
「やっぱり売らない」
と言い出したり。
こういった方は交渉にならないので、早めに切り上げざるを得ないです。査定士から見て「この人とは上手く会話が出来ない」と判断されると査定を切り上げられる原因になります。
査定士との上手い接し方については以下にも詳しくまとめています。
査定金額が上がる、上手い希望金額の伝え方まとめ
査定士は査定時に希望金額とその理由や相場観をヒアリングします。
- バイクを売り主の希望金額
- 希望金額の理由や相場観
①希望金額を聞かれたら、本当の意味での希望金額のみを答えるべきです。
また、具体的な金額で伝えるとベストです!
②希望金額の理由や相場観に関しては、他社と比較している事や予備知識を持っている事をアピールすると良いです。
相場観を分かっている方だと見られやすくなり、安い査定額になってしまうリスクを防げます。
今回紹介した希望金額の答え方の他にも、査定中の対応として重要なポイントが全部で8個あります。
以下のページから他の7個を見る事が出来ます。併せてどうぞ。
査定時の交渉のコツを掴んでおくだけで査定結果が大きく変わりますよ!
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