前に査定した業者はいくらでしたか?
バイクを複数社に査定を申し込むと聞かれやすい質問です。
バイク屋で働いていた時は必ず聞いていました。
金額を答えるだけなんですが、この質問に答えるのは意外と難しかったりします。
- 正直に答えるべきか
- 金額を盛って伝えるか
- そもそも答えないか
難しいな。
だろうね。
という訳で、今回は他社の査定金額を聞かれた場合の上手い答え方についてまとめていきます。
この記事を最後まで読んで学習して貰えれば、査定士に他社の最低額を聞かれても上手く答えられるようになります。
2社目以降の査定で他社の査定金額を聞かれることがあります
複数の業者で競合した場合、2社目以降の査定で、過去の査定結果を聞かれることがあります。
僕が査定士やっていた時はバンバン聞いていました。
当社より先に査定した会社ありますか?
ありますよー。バイク王です。
バイク王ですね。ちなみにいくらだったんですか?
えーと・・・(答えるべきかどうか・・・)
素直に答えるべきか、あえて答えないべきか悩むところではあります。
他社の査定金額を聞かれた時の対応の仕方は主に3パターン
- 正直に答えるべきか
- 金額を盛って伝えるか
- そもそも答えないか
先に査定した業者の査定結果を聞かれた時にどう答えるか迷う方も多いと思います。
それぞれのメリット、デメリットをまとめておきます。
先に答えを言ってしまうと、②の金額を盛って答えるがもっとも交渉を有利に進めやすいです。
①正直に答える
- 正直に答えるメリット→心理的に楽
- 正直に答えるデメリット→1社目の金額が想定以上にやすい場合に不利になる
メリット
正直に答えることは一番心理的に楽です。
査定士が信憑性の確認の為、詮索する場合があります。
ただ、正直に答えている以上どれだけ詮索されても辻褄が合わなくなったり、話がおかしな方向に行くことはありません。
間違いなく無難な答え方!
査定士から見ても、
この人の言っていることは正しそうだな
という風に判断されれば好印象です。
他社の金額をはっきり伝えている分、査定士が会社(上司)と交渉もしやすくなり、その結果高く売れやすくなります。
また、基本的には2社目以降では1社目の金額を査定士が知った場合、それ以上の金額を前提に査定してくれます。
1社目以下の金額では話にならないですからね。
もし1社目の金額がものすごい良くて2社目以降がお手上げならすぐに退散します。
そうなってしまったとしても時間も手間も省けますね。
デメリット
正直に答えてしまっている分、1社目の査定金額が自分の希望金額より低い場合に差を縮めることが難しい可能性があります。
1社目の査定結果が想定以上に安かった場合に損しやすくなります。
②金額を盛って答える
- 金額を盛って答えるメリット→高く売れる確率が高まる
- 金額を盛って答えるデメリット→やりすぎ注意
メリット
1社目の査定金額をベースに金額を盛ることでバイクを高く売れる可能性が高まります。
自分で金額を盛るわけなので、1社目の査定金額が低くても自分の希望金額に近い金額にセットし直すことも出来ます。
また、こちらも具体的な金額をはっきり伝えている分、
査定士が会社(上司)と交渉しやすく高い値段を付けてくれやすいです。
具体的な金額で伝えるのは大事!
デメリット
金額を盛る訳なので、やり過ぎれば不自然になります。
査定士に見透かされるようであれば、印象が悪くなります。
やり過ぎは禁物です。
③あえて黙っておく
- あえて黙るメリット→心理的プレッシャーを与えれる
- あえて黙るデメリット→高度な交渉力や演技力、心理戦が必要な場合も
メリット
あえて黙っておくことで、査定士に心理的プレッシャーを与えることが出来ます。
上手くいけば1社目より大幅に高い金額が付く事が出来ます。
デメリット
1社目より低い金額となればそもそも査定する意味は無いです。
査定士側にもバイクの売り主にも意味がありません。
お互いに時間の無駄になってしまいます。
また、あえて黙る人は心証は良くないです。
正直「面倒だな」と感じてました。こんな感情を抱いてはいけないのかもしれませんが。
お互いが相手の足元を見ている感じになるので、その後の交渉の展開も予想が付きにくくなります。
上手くいけば1社目より大幅に高い金額になる事もあります。
交渉力や演技に自信のある方はあえて黙っておくのも良いかも。
②の1社目の査定金額より盛って答えるのがオススメ
僕としては、
②金額を盛って答える
をオススメします。
これなら交渉が苦手な方でもやりやすいですし、高く売れる可能性も高まります。
他社の査定結果は分からないものです
金額を盛って伝えると査定士に見透かされたりしないのかな・・??
まず大丈夫だよ。
僕の経験上、はっきり言って少々盛られても分かりません!
もちろん極端な事をすればバレますが、ちょっと盛ったぐらいでは分かりません。
査定金額にもよりますが、5~10%ぐらいは盛っても分からないです。
金額が小さい場合はもっと盛っても良いかもしれません。
1社目に確認の連絡が入るのか?
もしかしたら1社目に確認の連絡がいってしまって、金額を盛ったのがバレたりするのかな?
結論を言うと、まず確認の連絡は入らないです
確認の電話を入れてしまえば、ライバルの競合先にさっき査定した方が査定に行っている事を、わざわざ知らせるようなものです。
しかも、連絡を入れたとしても教えてくれないことが多いですし、
教えてくれたとしてもその業者が言っている金額が本当かどうかは分かりません。
つまりは連絡した所で意味が無いんですね。
僕がバイク屋で働いていたときも他社から確認が入ることはほとんどありませんでした。また、こちらから確認の電話を入れた事もほとんど無かったです。
僕の経験上、金額を盛っていると後から判明したのは数件
買取査定の件とは別に他のバイク屋に連絡をしていて、そのついでに査定の話になって金額を盛っていることが判明したことはありました。
その方はうちで120万円の査定結果を出していたんですが、隣町のバイク屋には「125万円だったんですよー。」と言って査定に持ち込んだそうです。
結局そのショップで125万で買取したようですけどね。
金額が盛られているのが判明したのは買取ってから1週間ぐらい経ってからだったのでもう買取自体は成立していました。
お客様の言っている金額が正しいかどうかを見極めるのも査定士の仕事です。
(ここはなかなか難しいところなんですがね)
競合している時に査定士に求められるのは無事にバイクを買取ること
競合すれば買取金額が高くなるのは査定士も重々承知しています。
ですのでこのサイトでは2~3社で競合させる事をオススメしているんですね。
競合した場合に査定士に求められるのは安く買取る事よりも、
他社よりも高い査定金額を付けて買取ることが求められます。
そうじゃないと買い取れないですからね。
実は競合して高く買取るメリットは買取業者やバイク屋にはあります。
査定金額が高いというのは最高の宣伝材料
自社は買取金額が高いんです!
と実際の査定額で提示する事で宣伝効果があります。
そうなの?
ふむふむ。
たとえば、A社B社C社と査定に呼んで、C社の査定額が一番高かったとしましょう。
そうすると、友達や職場の方に
「C社にバイクを売ったら査定金額が高かった」
と話しますよね。
うん、話すだろうね。
なになに?C社の査定額が高いの?
周りの人からすれば、
「C社にバイクを売れば査定金額が高いんだな」
と自然とすり込まれていきます。
確かにそうだな。
私もC社にバイクを売ろうかな。
そうすることでC社からすれば、もう1台バイクを買い取れるチャンスが来るかもしれないんですね!
なるほどな。
C社の査定額が良かったと聞けば、「C社に売ろうかな」ってなる。確かにいい宣伝になっているね。
他社の査定金額を伝えるときのコツまとめ
バイクを高く売る為には2~3社競合させることが良いですが、2社目以降に先に査定した業者の査定金額を聞かれる事があります。
その時は実際の査定額よりも金額を盛って伝える事をオススメしています。
査定額にもよりますが5~10%ぐらいは問題ありません。
金額が小さいときはもっと盛っても良いかもしれません。
金額を盛ると、査定士に見透かされたり、1社目に確認の連絡をされてしまうんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、
そういった確率は非常に低いですよ。
極端な盛り方をしなければそういったことにはなりにくいです。
今回は他社の査定金額を聞かれた場合の答え方についてまとめました。
このページで紹介したことを含め、査定中の対応として重要なポイントが全部で8個あります。
以下のページから他の7個を見る事が出来ます。併せてどうぞ。
査定の交渉のコツを知っておくだけで査定結果は大きく変わりますよ!
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