車検ってそもそも何?
車検の費用は?
車検が通らない理由と
対処法を知りたい
この疑問にお答えします。
もうすぐ車検なんだけど、自分で受けるか、バイク屋に任せるか悩んでいる方も多いはずです。
バイク屋でもよく聞かれる質問です。
また、車検代が嵩むようであれば売却を視野に入れている方もいると思います。
- 車検の費用
- 車検が通らない時の対処法
- 車検or売却
これらで悩んでいる方は、是非目を通して欲しいです。
バイクの車検とは?
自動車検査の略です。略して車検。
車検という言葉を聞いたこと無い人の方が珍しいかな。
自動車業界ではミニカーや小型特殊自動車を除く、公道を走る自動車は車検を受ける必要があります。
自動車の構造・装置を定期的にチェックすることにより、自動車の安全を確保し、公害を防止するとともに 円滑な道路交通の確保と省エネルギー化を図ります。
引用;国土交通省 自動車検査登録の役割
バイク業界では、公道を走る251cc以上の排気量に課せられます。
各地域の陸運支局や、国土交通省の指定を受けている自動車整備工場(指定工場)で車検を受けることが出来ます。
車検は一度通せば2年有効です。
新車のみ3年です。
車検で検査される箇所【通らないとかあるの?】
車検場ではそのバイクが保安基準に適合しているかどうかを確認します。
主に見るポイントを列挙していきます。
バイクの外観確認 | バイクの外観が保安基準に適合しているかどうか確認します。灯火類(車体番号、原動機の型式、ハンドルロック、ヘッドライトhi/low、ウインカー、テールランプ、ブレーキランプ、ナンバー灯)、ホーン、ボルト類の緩み、チェーンの張り具合、タイヤの溝、サスペンション、寸法、ミラー、シートベルトや持ち手等 |
排出ガステスター | 排ガスの濃度を計測します。(1999年式より前のバイクは対象外です) |
ブレーキテスター | 前後のブレーキをテスターに掛けて計測します。 |
スピードメーターテスター | 40km/hでのスピードメーターの数値か適正か計測します。 |
ヘッドライトテスター | HIビームでの光軸が合っているか確認します。 |
排気音量 | マフラーの音量が基準値内かどうか測定します。 |
よくある車検に通らないバイク
こちらではよくある車検に通らない例を紹介します。
灯火類が切れてしまっている。
ブレーキランプが点かなかったり、
ウインカーが1箇所点かなかったり等。
ナンバー灯を見逃しやすいので注意が必要です。
対策法
玉切れが原因で灯火類が点かないケースがほとんどです。
電球を交換する事で対策が出来ます。
ただ、現在では一般的になってきたLEDだと、電球の交換が出来ません。
点かない部分を丸ごと交換する事なる場合が多いです。
ハンドルロックが掛からない
トリプル(ハンドルとフレームを繋ぐパーツ)を交換して、キャスターが寝ているアメリカンに多く見受けられます。
トリプルを変える事で、ハンドルロックが掛からないケースがあります。
また、旧車の一部車種ではハンドルロックがかかりにくくなっているケースがあります。
対策法
どうしてもハンドルロックが掛からない場合は
ワイヤーや南京錠でロックが掛かる事を証明出切ればOKです。
スピードメーターの速度が合わない、または作動しない
車検でスピードメーターの測定で不合格になるケースです。
- メーターやメーターケーブルの不具合
- カスタムメーターの設定が合っていない
- ホイール径の変更でメーターが狂った
対策法
カスタムメーターの場合は設定を合わせたり、メーターケーブルやメーターそのものを新しくする事で解決出来ます。
どうしても車検場でなんとかしたい
という場合は、
スピードメーターチェックで落ちた時と違うタイミングで、足を上げましょう。
40km/h付近で足をあげる事が出来ていれば車検は通ってしまいます。
ヘッドライトの光軸が合わない
ここが一番車検で落ちるところです。
最も落ちやすい所!
ヘッドライトのHIビームの向きですね。
パッと目で見ただけでは分かりにくいので落ちやすいです。
対策法
- 壁に当てて自分で調整する
- テスターを持っているバイク屋で調整
- 車検場の近くにある予備検査場で調整
対策法は上記の通り。
自分で対策出来れば無料ですが、なかなか難しいもの。
お金を払って対策した方が早い場合も多いです。
予備検査場では、500円~1,000円ぐらいで調整してくれます。
マフラーの排気音量が基準値超え
カスタムマフラーでは多いですね。
社外のマフラーにしていると音量が大きくなり、車検が通らないことがあります。
対策法
バッフルを付けるなり、マフラー内に詰め物をして音量を絞ることが出来ます。
ただ、2010年式以降のモデルでは、音量調節が容易に出来るマフラー(ボルトでバッフルを固定する等)は車検不可です。
バイクの車検で聞く、認証工場、指定工場の違い
認証工場 | 自動車(バイク)の分解整備を事業として経営できる工場 |
指定工場 | 民間車検場と呼ばれ、国の検査場に代わって車検を行える |
認証工場は分解整備(車検でする整備)をしてから車検場にバイクを持ち込んで車検を通します。
指定工場は自分の店で分解整備も車検も出来てしまうので、車検場にバイクを持ち込む必要がないです。
指定工場は自動車の整備工場やディーラーではよく見掛けますが、バイク屋を専門でやっていて指定工場を持っている店はあまり見掛けたことがありません。
僕がいた店も認証工場でした。
バイクの車検の金額について
こちらでは車検の費用についてまとめていきます。
ショップの場合
一般のショップに頼むと5~8万ぐらいの所が多いです。
ショップによっては格安の車検プランもあり、4万円ぐらいで通してくれるところもあります。
外車ディーラー等だと10万越えが多いです。
費用だけで比べるとユーザー車検の倍以上しますが、ショップでの点検整備が入るのでバイクも調子よく維持出来ます。
よく、
車検はなんでそんなに高いの?
と言われますが、整備をきちんとやる分の料金が含まれています。
車検=お金を取られるだけ
という認識の人がたまにいますが、整備をしているという認識が抜け落ちていますね。
バイク屋の整備士は納期に間に合わせるために必死に整備しているんですよー。そこを分かって欲しいです。
ユーザー車検の場合
ユーザー車検とは、車検をショップ屋業者にお願いする事無く、自分で車検場にバイクを持ち込んで車検を通す事です。
印紙代 | 1700円 |
重量税 | 3800円~5000円 |
自賠責保険料(24or25ヶ月)※ | 11520円or11780円 |
※自賠責保険が既に切れている場合は25ヶ月で作成します。
ユーザー車検の費用は、17020円~18480円です。予備検査場で光軸調整して貰っても2万円には収まるでしょう。
ユーザー車検の方が得?
金額的なところだけ比べると半額以下で通す事が出来ます。
ただ、車検を通す時にトラブルが起こったときの対処も自分でやらないといけないのです。
時間に余裕があってチャレンジしてみたい方、または整備の知識があって多少のトラブルは対処出来る方はオススメです。
知識は全くない。
すんなり通れば問題無いですが、車検場では予測しないことも時々起こります。
- 急にエンジンが掛からなくなった
- ウインカーのバルブが切れた
- 光軸がなかなか合わない
このようなトラブルはよくあります。
また、前回の車検で問題無く通ったのに、なぜか今回は検査官に指摘され落とされてしまったり等々。
自分がバイク屋で働いていたときによくあったのですが…。
店では問題無くても、車検場に着いてから問題が発生することが多々ありました。
不思議な事によくあるんですよ、これ。
当然バイク屋なので、整備済みの車両を持ち込む訳ですが、それでも問題は発生します。
ましてやユーザー車検だと、整備無しなので、余計にそういった事が起こりやすいです。
場合によっては後日受け直しになります。
それだと時間も勿体ないですし、印紙代も再度かかってしまいます。
こうなってしまうとユーザー車検は安いはずなのに、逆に高く付いてしまいます。
- 時間に余裕があってチャレンジしてみたい方
- 整備の知識があって多少のトラブルは対処出来る方
上記以外の方は、ショップに依頼した方がきちんとした整備も車検もやってくれるので結果的にお得です。
車検が切れた状態で公道を走った場合の罰則
違反点数は6点です
初犯でも一発免停です
うわーーっ!
捕まった時の代償は大きいです。
バイクの車検や通らない事例まとめ
251cc以上の排気量のバイクは車検を受ける必要があります。
~250ccまでは車検は不要です。
費用はショップなら5~8万円程。
ユーザー車検なら2万円以下でも通せます。
値段だけならユーザー車検が安いですが、ショップだと車検前の点検整備から車検の代行まで全部やってくれるので楽です。
きちんとショップに依頼した方がバイクの調子も良い状態で維持しやすいです。
ちなみにバイク屋で働いていると、車検を通してからバイクを売った方が良いかという問い合わせが入ります。
車検は費用掛かるし売ってしまおうかなという方は、バイク王への売却がおすすめ。
\ 査定だけも可能 /
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