ヤマハのFJR1300は、高性能なスポーツツーリングバイクとして知られていますが、一部のライダーには不人気とされることがあります。
その理由はなぜなのか?元バイク屋の僕がまとめていきます。
\ 査定だけも可能 /
FJR1300が不人気と言われている理由や欠点ってあるの?
車重が重い
FJR1300は車重が約289kgと比較的重いバイクであり、そのため取り回しがしにくいと感じるライダーが多いです。
駐車場での移動や、向きを変える時にバランスを維持するのが難しいと感じるライダーが多いです。この点が不人気の理由の1つとなっています。
燃費が良くない
大排気量のエンジンを搭載しているため、燃費が良くないというデメリットがあります。
WMTCモード値(実測に近い燃費)では16.6km/h。口コミを見ていると15km/h~25km/hぐらいの人が多いですね。
燃費は乗り方や運転者の体重や荷物量、どの道を走るかで大きく変わります。
ガンガン飛ばす方、ゴーアンドストップが多い方はリッター20km/Lを下回ってもおかしくないでしょうね。
タンク容量が25Lと大きいです。多少燃費が悪くても航続可能距離は長いのでロングツーリング向きのバイクであることは間違いないです。
価格が高い
通常モデルで税込1,540,000円。2023年の20thアニバーサリーのAS仕様ともなれば1,870,000円です。
大型バイクの中でもかなり高額な部類になります。国産の高級車と言っても過言ではありませんね。
値段が高いというのはそれだけ購入する人が少なくなり、不人気になってしまうということに繋がります。
足つきが良くない
FJR1300Aはシート高を調整することが出来ます。低い位置は805mm、高い位置は825mm。
805mmと聞くとそこまで高くないと感じるかもしれませんが、車体もシートの横幅も横に広いです。
数値以上に足つきの悪さを感じる人もいるでしょう。
AS仕様は飽きやすい
クラッチ操作が必要ないAS仕様はボタン操作だけor自動でギア変速が出来ます。
これだけ聞くとすごい楽そうなんですが、1ヶ月もすると飽きてくるんですよね。
特にギア付きのバイクを何台も乗ってきた人はこの傾向が強いです。
- 大型免許とっていきなりFJR1300AS
- ビッグスクーターばかり乗ってきた
こういう方はあまり気にならないかもしれませんが、数は少ないかなと。
AS仕様は楽な反面、面白くないとか飽きやすいという欠点がありまうs。
FJR1300のここが良い
水冷4気筒エンジンは高回転まで気持ち良く回る
FJR1300は1,298ccの直列4気筒エンジンを搭載し、力強いトルクとパワーが魅力です。
アクセルを開けるとスムーズな加速が楽しめ、高速巡航も快適に行えます。
FJR1300は1,298ccの直列4気筒エンジンを搭載しており、最高出力は147馬力、最大トルクは約14.1kgmとなっています。
これにより力強いトルクとパワーが得られ、街中から高速道路まで幅広いシーンで快適な走行が楽しめます。
エンジンは低回転域から高回転域までスムーズにパワーが出力され、どのギアでも扱いやすい特徴があります。
車体の剛性も高く、高速での安定性が抜群です。FJR1300はスポーツ性とツーリング性を両立した高性能バイクとして評価されています。
ツーリング性能は一級品
FJR1300は、長距離ツーリングに適した機能や装備が充実しています。
まず広くて厚みのあるシートは、長時間の走行でも疲れにくい快適な乗り心地を提供します。
大型の風防は、風圧や風切り音を軽減し、高速走行でもストレスが少なくなります。手元のスイッチ1つで高さを変えられるので、高速では高めに、街乗り時は低めという選択も自在に出来ます。
雨の日はハイスクリーンにすることで、高速道路であればほとんど濡れないぐらいの防風性を発揮することでしょう。
さサイドケースやオプションのトップケースを装着することで、荷物の積載能力も向上し、ツーリングに必要な荷物をしっかりと積むことができます。
パニアケースは1つ77,000円、両側で約15万とかなり高いです(他にもキーシリンダーやブラケットラバーが必要です)
決して安い買い物ではないですが、積載性を高めるという点では必須のものかなと。特にロングツーリングによく行く方は重宝すると思います。
安定性は抜群
重量があることで高速道路などでの安定感が抜群です。
特に直線安定性に優れており、高速巡航時でも車体が安定し、疲れにくい走行が可能です。
サスペンションのセッティングも優れており、高速でのコーナリングも安心感があります。
前後のサスペンションは調整機能が豊富で、ライダーの好みや荷物の量に応じてセッティングを変更できるのも魅力のひとつです。
まとめ
FJR1300の不人気な理由や欠点についてまとめてきました。
デメリットがあるバイクではありますが、それ以上にメリットや長所があるバイクです。
特にロングツーリングやタンデム走行での安定性は抜群ですね。