アライのRX-7Xは人気の高いフルフェイスヘルメットです。
「SNELL規格で安心」とか「使い心地が良い」という口コミがある反面、「デザインが好きになれない」とか「思っていたのと違った」という口コミをあるもの。
そこで今回はアライのRX-7Xの評判について元バイク屋の僕が解説していきます。
ヘルメット選びに悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。
アライRX-7Xの悪い評判
- 納期に時間がかかる
- インカムのスピーカーの線が外れる
- GIVIのボックスに入るかどうか微妙
- 8年もモデルチェンジしていない
アライのRX-7Xの悪い評判はこんな感じ。
発売されてから長く販売されていますが、後継モデルが出ていません。
それだけ長く支持されているヘルメットになりますが、新しいモデルが出ないことを不満にいる人もいるものです。
他にも大きさやインカムのスピーカーが外れるといった悪い口コミも。
アライRX-7Xの良い評判
- 限定カラーが手に入った
- イベントに限定カラーが
- RX-7Xのシールドの視界が広くて助かる
視野が広く使い勝手が良いという口コミも。
バイクに乗る上で視野の広さは重要です。特にスピードを出す状態だと頭を伏せて乗ることになります。
頭を伏せて上目遣いでも視野がしっかり確保されているのは、さすが一流メーカーのアライといった感じがします。
アライRX-7Xの特徴|メリット・デメリットと共に紹介
メリット | デメリット |
---|---|
ディフューザー Type12 エアロフィン エアーチャンネル | 何年もモデルチェンジしていない 価格が高い |
アライRX-7Xの特徴|メリット
ディフューザー Type12
ディフューザー Type12は、MOTO-GPレースの実戦から得られたフィードバックを基に開発された新しい形状を持っています。
このディフューザーシステムは後方を約20mm延長し両サイドを低く絞り込むことで、高速走行時の後方の乱気流を大幅に軽減します。これによりライダーはよりスムーズで安定した走行を体験することができます。
さらにこのディフューザーは吸気効率の向上も実現しています。
従来のディフューザーType10(RX-7 RR5)と比較して吸気効率が19%もアップしています。またスイッチの大型化により、エアーの吸入量の調整がより簡単になり、全閉時の防音・防雨性能も向上しています。
このようにアライRX-7Xのディフューザー Type12は、高速走行時の安定性と快適性を追求した結果として生まれた革新的な技術です。
エアロフィン
エアロフィンはヘルメットの後方に配置され、後方の乱気流を整える役割を持っています。
特に高速走行時には、ヘルメットにかかる風圧や乱気流が大きくなるため、これを効果的に整流することで、ヘルメットの安定性を大幅に向上させることができます。
エアロフィンはレースでの最高速を追求するための設計が施されており、後方の乱気流を整えることで、静粛性と吸入効率も大幅に高めています。
またエアロフィンは『レーシングディフューザー』との相乗効果により、ヘルメットのグラつきを抑え、走行中の安定性をさらに向上させます。その結果ライダーはより快適で安全な走行を実現することができます。
さらに5段階の可動式となっており、乗車姿勢に合わせて最適なポジション設定が可能です。
これらの特徴により、エアロフィンはアライRX-7Xの高い性能を支える重要な要素となっています。
エアーチャンネル
エアーチャンネルはヘルメット内部の換気性能を向上させるための新機能です。
シールド内側に滞留する空気を走行時の負圧効果を利用して効率よく排出することができます。特に新形状の「サイドダクト6」を通じて、シールド内側の曇りを低減させる効果が期待されています。
このエアーチャンネルの採用によりヘルメット内部の換気が大幅に向上し、ライダーはより快適な走行を体験することができます。またシールドやメガネの曇りが軽減されるため、視界がクリアに保たれ、安全な走行をサポートします。
エアーチャンネルは、アライが長年にわたる研究と実戦でのフィードバックを基に開発した技術であり、アライRX-7Xの高い性能と快適性を支える要素として、ライダーからの信頼を得ています。
アライRX-7Xの特徴|デメリット
何年もモデルチェンジしていない
RX-7Xは2015年に発売開始されたフルフェイスです。
既に発売開始されてから8年以上経過している訳なので、大きなモデルチェンジや後継機モデルが発売されていません。
それだけ完成度の高いヘルメットという訳ですが、他のヘルメットがリニューアルしていく中、なかなかニューモデルが出ないことを不安に感じる人もいるでしょう。
価格が高い
アライの希望小売価格はソリッドモデルで63,800円(税込)となっています。
XOサイズやグラフィックモデルはもっと高額になるので、けっして若くないですね。
その代わり付け心地や風切り音は快適ですし、ヘルメットの規格で最上級のSNELL規格も満たしています。
値段なりの品質であるのは間違いないので、快適で安全性の高いフルフェイスをお探しの方にはおすすめです。
アライRX-7Xのバリエーション
RX-7X ソリッドモデル
RX-7Xの基本モデル。シンプルなデザインで、高い基本性能を持つ。
RX-7X グラフィックモデル
MAVERICK GP5
「RX-7X MAVERICK GP5」は、MotoGPクラスで「アプリリア・レーシングチーム」から参戦するスペインのライダー「マーベリック・ビニャーレス」選手のレプリカモデルです。
ベースは信頼される「RX-7X」。このヘルメットは、彼の戦闘力と9シーズン目の挑戦を象徴する「トップガン」をイメージしたグラフィックデザインが特徴で、常に勝利を追求するビニャーレス選手の精神を反映しています。
NAKAGAMI GP2
「RX-7Xナカガミ・GP2」は、MotoGPクラスで唯一の日本人ライダー、チームLCRホンダ・イデミツの『中上貴晶』選手のNEWレプリカモデルです。
ベースは「RX-7X」で、昨年の日本ラウンドのスペシャルバージョンを採用。
デザインは彼がスペインで出会った「ステンドグラス」をモチーフに、幸運の「四つ葉のクローバー」を組み込んだカラフルでエレガントなデザインが特徴です。
OGURA
「RX-7X オグラ」は、Moto2クラスで「イデミツ ホンダ チームアジア」から参戦する日本人ライダー「小椋 藍」選手のレプリカヘルメットです。
ベースモデルはハイスペックの「RX-7X」。デザインは、小椋選手の名前「藍」の「A」と日本の伝統的な「藍染」模様を組み合わせたもの。
このヘルメットは、世界チャンピオンを目指す彼の戦いを象徴する「侍ブルー」のレプリカモデルとなっています。
REA SB2
「REA SB2」はアライRX-7Xの特別モデルで、イギリス出身のKawasaki Racing Team所属ライダー、ジョナサン・レイ選手のNEWレプリカです。
2015-2020年にスーパーバイク世界選手権で6連覇を達成したレイ選手を称えるデザイン。
アライの最高峰モデル「RX-7X」を基に、レイ選手の歴代のお気に入りデザインをブラッシュアップした最新のレプリカモデルとなっています。
TAKUMI
「RX-7X タクミ」は、3度の鈴鹿8耐優勝とJSB1000チャンピオンの実績を持つ日本のトップライダー「高橋 巧」選手のレプリカヘルメットです。
ベースは「RX-7X」。デザインは、彼の英国スーパーバイク2シーズン目の挑戦を象徴し、トレードマークの十字の星と赤いホンダCBRをフラット仕上げで力強く表現したカラーリングが特徴です。
HAYDEN RESET
「RX-7Xヘイデンリセット」は、伝説のアメリカンライダー「ニッキー・ヘイデン」氏の特別なレプリカヘルメットです。
モトGPでホンダ、ドゥカティとして活躍した彼が、2014年のシーズンリセットを意味するスペシャルカラーを採用。
このヘルメットは、彼の尊敬する父の番号であり、ニッキーのパーソナルナンバー「69」を中心にデザインされています。
特別な意味を持つこのモデルは、彼のレーシングスピリットを称えるものとなっています。
KIYONARI TRICO
「RX-7X・キヨナリ・トリコ」は、3度のBSBチャンピオンや4度の鈴鹿8耐優勝者、清成龍一選手のNEWカラーレプリカヘルメットです。
ベースは高いプロテクション性能を持つ「RX-7X」。特徴は彼のトレードマーク「龍」のデザインと、ホンダの新マシンやチームカラーに合わせた「トリコロール」カラー。
このヘルメットは、清成選手の新たな挑戦を象徴するアイテムとしてファンに紹介されています。
KIYONARI
「RX-7X・KIYONARI」は、3度のBSBチャンピオンや4度の鈴鹿8耐ウィナー、清成龍一選手のレプリカヘルメットです。
ベースは高性能な「RX-7X」。10年ぶりのワールドスーパーバイク復帰を果たす彼のトレードマーク「龍」を中心に、日本の伝統的な「和」を感じさせる水墨画調でデザインされています。
迫力ある牙をむく龍のデザインは、彼の戦う姿勢を強調しています。
HAGA
「RX-7Xハガ」は、鈴鹿8耐や全日本ロードレース、そしてスーパーバイク世界選手権で長年活躍する日本のトップレーサー、芳賀紀行選手の復刻レプリカヘルメットです。
特徴的なデザインは、冷静さを象徴する雪の結晶と、彼の情熱を表すファイヤーパターンの組み合わせ。
このカラーリングは、芳賀選手の前向きなライディングスタイルを体現し、ファンからの絶大な支持を受けています。
NAKASUGA 21
「RX-7X ナカスガ21」は、全日本最強のレーシングライダーと称される中須賀克行選手の最新レプリカヘルメットです。
ベースとなる「RX-7X」は多くのトップレーサーからの信頼を得ています。
このヘルメットは、2018年のタイトル奪還を目指す彼の意気込みを反映し、ダークな仮面をイメージしたデザインや反逆の豹(パンサー)のモチーフ、そして彼のパーソナルナンバー「21」を艶消し仕上げで表現しています。
PEDROSA 侍 SPIRIT 金
「RX-7X PEDROSA 侍 SPIRIT 金」は、13年間MotoGPで活躍し、今シーズン引退を発表したスペインのトップライダーD・ペドロサ選手のファイナルレプリカヘルメットです。
〈RX-7X〉の高いプロテクション性能をベースに、ペドロサ選手の「侍」スピリットを金色で表現。
彼の戦う姿勢とレースへの情熱を象徴する特別なカラーリングが施されており、ファンを魅了する一品となっています。
PEDROSA 侍 SPIRIT 青
「RX-7X PEDROSA 侍 SPIRIT 青」は、MotoGPで13年間活躍し、今シーズン引退を発表したD・ペドロサ選手のファイナルレプリカヘルメットの青バージョンです。
〈RX-7X〉の高性能をベースに、ペドロサ選手の「侍」スピリットを青色で表現。
彼の情熱的なレーススタイルと日本の侍の精神を組み合わせたデザインは、ファンにとって特別な一品となっています。
他のフルフェイスと比較
RX-7X | GT-Air2 | X-15 | |
---|---|---|---|
長所1 | レースから フィードバックされた技術 | アグレッシブな デザイン | レースやスポーツ走行に優れた 空力性能 |
長所2 | 独自の内装で フィット感も抜群 | サンバイザー付き まぶしくない | 圧力解析から最適化された ベンチレーション |
長所3 | 独自の換気性能で シールドが曇りにくい | PINLOCKシート 曇りにくい | 前モデルと比較して視界をが 5mm広い |
規格 | SNELL規格 JIS規格 | SNELL規格 JIS規格 | SNELL規格 JIS規格 |
重量 | 1,620g | 1,415g | 1,582g |
小売希望価格 | 63,800円 | 58,300円 | 74,800円 |
評判 | 評判 | 評判 | 評判 |
購入 | 購入する | 購入する | 購入する |
スポーツバイクと相性がよくバランスが良いのがRX-7Xの特徴。
ショーエイのヘルメットと比較しても全く引けを取ることはありません。
決して安いヘルメットではないですが、値段なりの品質は間違いなくあります。
スポーツバイクによく似合い、バランスの良いヘルメットが欲しい方にはアライのRX-7Xがおすすめ。
まとめ
アライのRX-7Xの評判についてまとめてきました。
レースからフィードバックされたヘルメットなので品質は申し分ありません。
アライのフルフェイスヘルメットが良い方には本当におすすめ。
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